【AI鑑定は何を見て合格としているのか?】
馬の鑑定結果は成長によって変化するのか?
→ 実際に数頭の馬を例に検証したところ、成長に応じて鑑定結果が変わるケースが見られた。
【具体的なケースと考察】
● ポエティックデール(出資馬)
- 募集時(1歳):1次鑑定「合格」、2次鑑定「不合格」
- 現在(2歳):1次・2次ともに「合格」
- 成長して馬体が完成 → 鑑定結果が良化
→ 成長度合いが鑑定に影響を与える可能性がある
● 早熟性と鑑定結果の関係
- 馬体の完成度が高い(早熟)ほど鑑定で「合格」しやすい?
- 例:ノルマンは募集時期が遅いため、鑑定結果にばらつきが出やすい傾向あり
● しかし反例もある
・シルクの募集馬
- オーブレーヌ(ムーンライトナイトの23)
- ウィズアバンス(アイルビーバウンドの23)
→ 両方とも1次・2次鑑定「合格」だが、「成長を促している段階」とのこと。
→ オーブレーヌは牧場見学時に「気性・馬体ともに幼い」と評価(2024年1月)
→ 早熟性とは一致しないため、鑑定合格=早熟とは限らない
● 他の参考馬例(不合格と出た馬)
・ゴットフロアーの22(アズゴッド)
- トモ(後躯)の発達が非常に顕著
- バランスは悪く見えるが、競走馬としての完成度が高いように見える
- 当歳募集馬としてすでに仕上がっている印象
・シンボリバーグの22(ストラテージュ)
→ 出資馬。こちらも当歳募集馬と記憶
→ 見た目の完成度や部位の発達が強いほど合格しやすい可能性もあるが、バランスの観点では疑問が残る
● 写真比較による考察
- オーブレーヌとウィズアバンスの写真(2024年6月 vs 10月)では、光の加減から6月の方が良く見えるが、鑑定結果はどちらも「合格」
→ 写真映りだけでは判断しにくい
→ 馬体の成長度では差が出ていないように見える
【結論】
- 鑑定結果は馬の成長によって変わる可能性がある
- ただし、早熟性=合格とは限らず、馬体のバランスや骨格など、最終的な競走馬としての完成度や適性が重視されている可能性がある
- 鑑定は単に現時点での見た目や発達度合いだけでなく、過去の成功馬との比較・将来的な完成度も判断材料にしていると考えられる